ピンク:サクラマスの分布域
水色:一般的なサケ科魚類の分布域

不思議な生態 

サケは生まれた春に海へ下るのですが、サクラマスの幼魚は一年以上を川で生活し、翌年の春に海をめざします。この時、川の中で成長が良かった一部の雄だけはそのまま川に残り、一生を川で過ごします。これがヤマメ(ヤマベ)です。
一方、海で過ごした幼魚は豊富な栄養を蓄え成長し、サクラマスとなって1年後の春に遡上を始めます。中下流域で産卵するサケとは異なり、上流域の小さな川まで遡上します。この産卵には川に残ったヤマメたちも参加します。

3年の生活史のうち、のべ2年を川で生活するサクラマス。河川環境のバロメーターとも呼ばれています。

産卵場所の消失

60年代から道内には沢山のダムが造られはじめ、それと共にサクラマスが遡上できる河川が減り生息数が減ったことが明らかにされています。
サケのように孵化放流事業も行われていますが、海へ下るまで稚魚を一年飼育しなければならない手間や、産卵間近の親魚の漁獲が容易ではないこと、沿岸回遊性が強いことや各母川を単位とする地域集団的性格もあり、このような生態の複雑さが増殖事業を難しくしています。
※増殖事業では、河川環境を改善して野生サクラマスの遡上を増やし漁獲を上げる取組みがなされています。

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サクラマスを知っていますか?桜が咲く頃に川への遡上を始める、ロシアのカムチャッカ半島から日本沿岸の東アジア地域にのみ分布する珍しいサケの仲間です。サケに比べて美味なため取引価格が高く、ますの寿司にもされるような大型魚になると一尾1万円もする高級魚なのですが…漁獲量がどんどん減っています。
道内の川では歩けば足にぶつかるほど沢山遡上していたのに、そんな光景はすっかり見られなくなりました。どうして減ってしまったのでしょう?